2014年3月25日火曜日

ブルーズアレイジャパン

目黒ブルーズアレイジャパンにて行われた「伝兵衛さんを偲ぶライブ」に参加してきました。里見紀子(vln)佐山雅弘(pf)の声かけで実現したものです。


いまさらですが、伝兵衛さんのことをひとことで言い表すのは難しいです。
敢えていうならフォークとジャズとロックのバランスが絶妙なアコースティック風味のGood Musicだと思うけど、それは本質ではないよね。


実にいろんな共演者(クラシックからロックギタリストまで幅広く)が入れ替わり立ち代わり参加することによって装飾(デコレーション)が多彩に変わるんだけれど、真ん中にある本人の唄とギターは常に不変で「岩のようにそこにある」。基本は独りともいえる特異なスタイル。


伝兵衛さんが自分自身のことを「ツアーミュージシャン」と呼んでいたことに、気付いていた人って何人いるんだろう。
「一生旅回り(プロモーション)を続けるんだなって、30年前に覚悟したんだよ」「ライブを企画してくれてる人たちに恩返ししたいって、本当は常々思っている。出来ないんだけど。」「売れたくないわけじゃないけど、頭下げたくない相手には下げたくない」「こないだ走行距離を計算したらもう地球を30周してた。」「肩書きってツアーミュージシャンかな。」


長くてキツいツアーで深夜の高速道路をひた走る伝兵衛号の中で、そんなことを言っていらしたのを思い出しながら、昨夜のブルーズアレイでは僕はちょっとボンヤリした気分で演奏していました。

 
ライブでは最後の3曲で佐山さんとピアノを連弾しました。オリジナルの代表曲「ウエスが聴こえる」「またしてもハイウェイ」「いつものズブロッカ」。

それは懐かしく楽しく素晴らしく、あの頃のように伝兵衛さんの唄声やギターが聴こえる瞬間があったり、逆にポッカリ穴があいてしまったように感じるときもあり、あの人がいた頃の音や雰囲気の貴重さを思い知らされ、寂しさと楽しさが入り交じる不思議なひとときでした。

最後はドラムの国場くん(ドラムソロ最高!)都城の松元さんや岡山のクラさん、大阪の結ちゃん、広島の黒飛さんなんかも飛び入り!素晴らしい空気になりました。


僕はしみじみ「ありがとう伝兵衛さん」と思いながら最後の一音を鳴らしたんですが。
ファンの皆さんの心は計り知れません。人それぞれ、大きく深いものだったでしょう。


 最後に。里見さん(vl)と佐山さん(pf)の準備と心配り労力はたいへん緻密で行き届いたもので「思い」が伝わるものだったことを書き記しておきたいと思いま す。弦楽四重奏(里見、成谷、佐藤、蒲谷)のアレンジも演奏も見事で、前半のそれだけでも充分に感動と賞賛に値する内容だったと思います。サインの寄せ書きあり、歌詞カードあり、ジャンケン大会あり、成瀬くん、PONTAさん、TOKUさん、Masaさんの参加あり。笑顔に包まれたよいライブでした。

淡路島のゆうくんと!こうしてみんなと再会できるって嬉しいね!
ありがとう伝兵衛さん。



そうそう。ポンタボックス2(佐山、水野、ポンタ)いよいよ再始動するみたいです。これも伝さんが紡ぎ続けた成果なんじゃないかな!この三人の「コンクリート」は是が非でももう一度聴きたい!

ではまた。

2014年3月12日水曜日

霧島市の「嘉例川だより」


霧島市で「嘉例川だより」という音楽CDを制作させて頂いてから2年。
嘉例川駅の近くにある中福良小学校に卒業式には毎年祝電・・ではなくメッセージボードや絵を描いてお送りしています。今年はちょっと小さくて1メートル四方くらいかな。

音楽制作を依頼して下さった先生がまたお一人学校を去られることになりました。
おつかれさまでした。あのときは素晴らしい機会をつくっていただきありがとうございました。そういえばこのときSAXの中園亜美ちゃんが素晴らしい演奏してくれたんですよね。
 
そして卒業される6年生のみなさん。おめでとうございます。
美しい故郷をもつ皆さんは幸せです。
誇りに思ってください。
みなさんの輝かしい未来を祈ってます!
 

2014年3月9日日曜日

Fotosintesi Acquerelliana part.3 =JAZZ&LIVEPAINT=

Fotosintesi Acquerelliana part.3というイベントを行います。

種子田博邦(Pf)石井康二(Cb)西山タカスケ(Live Paint&VJ)によるジャズライブ(即興共演)のひと時を、浅草蔵前の登録有形文化財ビル(関東大震災の復興ビルのひとつです。東京大空襲にも耐えて現存しています)にて楽しみませんか。

会場では気鋭のハーブ&スパイス調合家、日沼紀子さんをお迎えして新刊書をご紹介したり、ライブのインスピレーションで調合したハーブ(お茶など)をご提供する趣向もございます。

3月29日(土曜)の午後2時開演で、演奏は2時間ほど。
終演後はそのまま会場でパーティーといたします。お酒や食べ物のシェアも大歓迎ですので、どうぞご自由にお持ち込み下さい。楽しみましょう!

(どなたでもご参加自由です。若干の運営費だけカンパ頂く予定です)

2014年3月7日金曜日

旅で逢ったひと。

ここは5000万年まえに生まれた島。
ずっと平和な楽園だったけれど500年前に海を巡る争いが始まり、100年前には島でいちばん美しい山の頂上に威風堂々たる「塹壕と砲台」まで造られた。
以来、精鋭の兵士がまばたきもせず水平線に睨みを利かせているのだけれど、砲弾を発射したことは不思議と一度もないという。

悠久のなかで育まれた白い砂浜、岩礁、珊瑚礁、雄々しい休火山、熱帯雨林。やさしい人たち。平和なとき。

ここを訪れる白人の8割はお年寄りで、山頂までのんびりとした長い列が続く。
いっぽう私たちアジア人観光客はみんな若い。
私は頂上までの道のりで白人のお年寄りを100人ほど追い抜いたけれど、そのたびに「Overtaken..」という小さな溜め息を背中で聞かされ胸がぎゅっと鳴った。
山頂の眺望は素晴らしく、汗が乾くまで遠くを見つめた。

その人と出逢ったのは下り坂の7合目のこと。
濃紺と花柄のワンピピースと麦わら帽子がとてもよく似合う銀髪の女性が、山道の柵を乗り出して小さな樹に何かをくっ付けようとしていた。

「Is there anything do for you?」
返事はない。可愛らしい人形はなかなか枝に立ってくれない。

「よしできた。」
彼女は笑顔で一歩下がって写真を撮る。
ぼくらは横を通り過ぎる。
彼女のつぶやきがきこえる。
「ハニー、また一緒に来られたわねえ。」

胸がぎゅっと鳴った。


みなさんよき週末を。