2013年12月20日金曜日

東京の「帰ってくるところ」


僕が音楽をちゃんと始めたのはもうお酒を飲んでもいい年齢になった頃。周りの先輩は大酒飲みばかり。やっていたバンド仲間も酒場で働いている人が多かったから、練習場所は営業時間前のディスコとかクラブ。練習は二日酔いで始まって夕方のビールの一杯目を乾杯して終る。ビヤガーデンやディスコのバンドで小遣いをもらって楽器を買い足す。僕の音楽人生は割と正しいバンドマン生活からスタートした。

「音楽と映像とコンピューターの混ざったような作品を作りたい」と漠然と思いながら東京で暮らし始めたけれど、最初にありついた仕事が「ロードムービーみたいなツアーバンド」だったので、そのあと幾度かの迷いを経ながらも戻ってくるのはバンドマンの道だ。ちなみにとっくの昔にPoint of no return.(帰還不能点)は通過してしまった。


まるで芸術作品みたいなものを作ろうとあがいてアタマ使って知恵を振り絞って、もがいて旅に出てまた東京に帰ってくる繰り返し。ここに一度ダメになりそうになったとき助けてくれた店がある。腕利きでイケメンで売れっ子だったバーテンダーが好き勝手にやってる小さな店。ひどく旨い酒をとんでもない濃さで飲ませてくれて勘定もよくわからない店。ここが東京の「帰ってくるところ」。ありがとう。あのときも、アノ時も。


音楽を続ける上で絶対に欠かせないのは「情熱」だ。情熱の火を、情熱の火の燃料を、この店で補給してるのかもしんない。それは『お酒』か?。でも断酒しながら一年通って紅茶飲んでた時期もある。ありがとう。あの時も。時々、テンション落ちたら戻ってきてもいいかな。そんな時だけ泣いて助けを乞うのはちょっとズルいよなあ。ありがとう酒場の音楽。

あ、ひさびさに共演した祐司さんのギター、進化してたよ!。




人生はいろいろあるけど、いいもんだ。




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